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2013年度第23回「道銀芸術文化奨励賞」受賞団体でもあるLCアルモーニカが、1月にhitaruにて記念公演を開催します。
2023年度 道銀芸術文化助成事業
LCアルモーニカ発足20周年記念オペラ公演
アンドレア・シェニエ
ウンベルト・ジョルダーノ作曲
全4幕/原語上演/日本語字幕付き/北海道初演
日 時
2024年1月21日(日) 15:00開演/14:00開場
会 場
札幌文化芸術劇場 hitaru
札幌市中央区北1条西1丁目札幌市民交流プラザ4F
出 演
指揮 杉原直基、演出 三浦安浩、客演 上本訓久
LCアルモーニカ
大野浩司、南出薫、亀谷泰子、斉藤みゆき、森千尋、郷恭博、入江毅、石田晃大、粟野伶惟、長倉駿、桑島祐輔、大野祐司、河島雅生、村山武来、他
入場料
全席指定
SS席12,000円、S席10,000円、A席8,000円、B席6,000円、C席4,000円
問合せ
LCアルモーニカ 090-7050-9007
armonica.ciao@gmail.com
・*⁎♬~ L.C.アルモーニカの20年 ~♬⁎*・
札幌には、北海道の文化中心都市として数多くの音楽団体が存在する。声楽についても同様でそうした人たちによってオペラ上演の歴史も重ねられて来た。L.C.アルモーニカもその一つではあるが、その20年全体が“グランド・オペラ”の上演の歴史を持つ団体は、他に皆無と自負自認している。
グランド・オペラの魅力、それは総合芸術と称されるように音楽を柱に文学、美術、演劇、舞踊など舞台芸術の粋を結集して創作されるジャンル。そうした性格上多くの人材、膨大な練習量、そして何より財政力が要求され、組織的なバックアップの無いところで制作されることはきわめて困難である。
L.C.アルモーニカは、純粋な個人集団、特定の支援組織も行政の支援も少ないなか、まさに無いない尽くしの歴史の中で20年、約20作のオペラ上演を続け、既成の団体ではなし得なかったグランド・オペラ上演を札幌の地で実現してきた。その道一筋の固い意志と忍耐を貫いて歴史を重ねてきた団体なのである。
また、L.C.アルモーニカには明確な理念がある。とかく集客しやすい演目を選びがちなオペラジャンルのなか、本来のオペラの世界を正確に評価していただくために現代を含め、幅広いジャンルを鳥瞰し、同時に北海道で初めて上演する作品を多く選ぶ、という路線を大事にしてきた。
経済的な危険を顧みず、多くの優れた作品を紹介、制作することで豊かな奥行きの深いオペラ芸術の世界を札幌、北海道の音楽ファンに知ってもらいたい、その一念で歯を食いしばり作品選考、長い練習時間を耐えてきた。
今回20周年記念制作の作品『アンドレア・シェニエ』も北海道初演作品である。
こうした私たちの公演実績については早くから音楽評論の誌紙面で注目を戴き近年では毎回のように身に余る評価、下切れを頂戴している。また道銀芸術文化奨励賞の受賞、札幌交響楽団とのジョイントコンサートも実現している。更なる音楽的高みを目指して精進していきたい。
LCアルモーニカ 代表 南出薫
ジョルダ―ニョ作『アンドレア・シェニエ』の作品について
L.C.アルモーニカは、オペラの国・イタリアの作品を中心にその代表作を学習・公演してきた。巨匠ヴェルデイの作品だけでも『ファルスタッフ』『ドン・カルロ』『運命の力』といった重厚にして華麗な管弦楽の世界、高い技術力を求められるベルカント唱法などを学んできた。それは、現代でもオペラの最大の魅力を包含するという傑作の森というにふさわしい。
しかし、ヴェルディ、プッチーニが大きな足跡を残した後、イタリアでは新しい才能が誕生する。そのひとりがウンベルト・ジョルダーニョである。
その作品『アンドレア・シェニエ』は、フランス革命の時代に実在し、ギロチンの露と消えた若き詩人をモデルにした歴史悲劇、ポスト・ヴェルディと言われるリアリスティックな作風潮流を代表するジョルダ―ニョの代表作と言われている。20世紀の新しい時代のオペラ作品の先駆けといって良いのではないだろうか。
その後、フランス、イギリス、ロシアなどそして日本にも優れたオペラ作品の誕生が続くがジョルダ―ニョの仕事は歴史上貴重である。
今回も指揮にイタリアオペラに精通した杉原直基、演出は長いキャリアを持つ三浦安浩の両ベテランを配し華麗な舞台を作り上げ、L.C.アルモーニカとして北海道初演の歴史をさらに更新していく。
LCアルモーニカ
ファンの皆様の中には、昨年1月に上演したオペラ公演、チレア作曲「アドリアーナ・ルクヴルール」の記憶が新しい方も多いのではないでしょうか?今回はhitaruで、その感動を再び味わうことができる夢の公演です。そして、北海道で活躍するキャストたちにとっても大きな飛躍へとつながります。皆様どうぞお誘いあわせの上ご鑑賞いただき、これからもご支援いただきたくお願い申し上げます。